オリジナルマグ製作にチャレンジ

マグという立体物にデザインを描くこと、焼成という手順を踏むことなどから、製作にあたり、若干気をつけなければならないこともあります。それも踏まえながら、製作の手順を説明していきます。

マグ作成の手順

マグを選ぼう

オリジナルマグを製作する作業は、こちらのマグカップカタログから、自分の頭の中にあるイメージに一番合ったものを選ぶことからはじまります。現在は5種類の中からお選びいただいています。

おすすめマグ

デザインの自由度を考えると、筒型の本体に取っ手がついた形状の「切立(きったち、と読みます。)マグ」と呼ばれるものが一番お勧めです。その中でも、写真のSTマグは、全体のクオリティーの高さとコストパフォーマンスで一番にお勧めしています。堂々とした大きな乳白色のボディーがもたらす透明感がワンランク上の品質を感じさせ、生地に絵具が染みこんだような独特の発色の仕上がりとなります。また、デザインを入れられる表面積が広いので、その分、デザインの自由度が大きいです。

デザインを考えよう

デザインの構想が決まったら、こちらから原稿用紙をダウンロードして本格的に原稿の作成に入ります。原稿用紙を見て気づかれると思いますが、マグカップに絵柄を入れられる範囲は意外と狭いです。これは、転写紙にはカバーコートと呼ばれる透明な部分(耳)が必要であるのと、転写紙をマグカップに貼る時の作業上の都合に由来します。全面柄デザインもいいですが、マグカップには正面と裏があり(取っ手を、向かって右側に見た方が表、その反対側は裏)、すっきりしたデザインに仕上げたいなら、正面にどん、と柄をおくのが一番です。実際に原稿用紙を丸めて筒型にして出来映えを想像するのはとてもいい方法です。我々も、商品を開発する時にはとりあえず図案を陶器に実際に貼ってみます。
ほかにも、こんな場所に図柄を入れたい、とか、いろいろなアイデアが浮かんだら、何でもご相談下さい。出来る限り対応させていただきますが、時には・・・追加料金をいただくこともございます。

色について

何色使うかによって転写代が決まります。1色増えれば2倍、3色なら3倍、となります。要するに、安くあげようと思ったら、たくさんの色を使わないことです。ちなみに、一般に、白はマグカップの地の色を使います。また、色によっては2色分の料金のものもあります。本当の金色、そして金を含むような色です。極端に鮮やかな赤色、藤色のような明るい紫色、などです。色指定される場合は注意が必要です。

色について・補足

できあがりの色については、たとえば色見本等付けられた場合でもその通りにできあがることを保証できないことをご理解下さい。マグカップは「焼き物」です。窯に入る場所やそのときの窯の状態、そして一緒に窯に入るものの影響等で発色は微妙に変化します。また、あざやかに出にくい色、温度による発色が微妙な色など、色の種類による違いもあります。
また、特に乳白系の色のマグの場合、地の色の影響と、上薬の特性により、真っ白なマグとは違った風合いになる場合があります。
 色指定は、12色のクレヨン程度(明るい赤、空色、濃い茶色等々)の範囲でおこなっていただけると大変有り難いです。もちろん、色見本等で指定される場合、ご指定の色に近づけるべく最大の努力はいたしますが、何卒ご理解をお願いいたします。

原稿の作り方1 手描き

基本的に手描き原稿はこちらでスキャナーで読み込んで原稿にします。最初から色付きで原稿を書いてもらうより、黒でかいてもらって、そのコピー等で、ここは赤色で塗る、とか指示していただく方法もOKです。できばえが自分で確認できないのが難点ですが・・・。結構複雑なデザインでも対応出来ますが、グラデーションは苦手ですし再現にコストもかかります。(単純なグラデーションでも3版、つまり3色分のコストがかかります。)水彩っぽく仕上げる、なんてのは不可能に近いです。なるべく、べたっと色を付けた仕上がりにして下さい。
仕上がりの保証はできませんが、ラフスケッチのようなものから、こちらでデザインを製作するサービスもしております。あくまで「サービス」です。できあがったデザインは一応確認していただきますが、描き直しや修正はよほどのこちらの間違いでない限り行いません。デザインを制作した時点でキャンセルされる場合は、作業料5000円いただきます。

原稿の作り方2 デジタル

近年、手描きより、デジタルデータで原稿をいただくケースが多いです。手描きのものをスキャナで読み取ったものから、オフィス系ソフトで作成したもの、PhotoshopやIllustratorのデータなど様々です。ちなみに当社ではCS2まで対応しています。
場合によっては非常に特殊なファイル形式でいただくこともあります。「筆まめ」等の年賀状作成ソフトはましな方で、もっとマイナーなソフトで作ったものも受け取ることがあります。
たとえIllustratorCS2のファイルで、文字もちゃんとアウトライン取って、トンボまで付けていただいたとしても、そのままでは転写印刷用の原稿にはならず、必ず、転写紙印刷用の版にするための修正が必要です。そこが一般の印刷とはちがうところです。また、色の問題の項でお話したように、データに含まれる色は目安程度とお考え下さい。また、手描きの項でも触れましたが、グラデーションは簡単に再現できません。できれば使わないでください。
どんなデータをお送りいただく場合も、プリントアウトしたものを添付していただくと安心です。思いがけないデータの破損やソフトのバージョン違いによる変化も発見できますし、最悪、こちらで、プリントアウトを手描き原稿と同じ扱いで作業をすすめることもできます。

デジタル原稿の入稿について

通常はメディアをお送りいただいておりますが、軽いものはメール添付でも受け付けております。その他「宅ファイル便」等のサービスを利用させていただくこともあります。お急ぎの場合等、一度お試し下さい。
目下安定かつ完全にWEB入稿出来るようなシステムを構築できないか思案中です。もうしばらくお待ち下さい。

発注について

専用の発注ページ又はメール、ファックスにて、必要事項を明記の上ご発注(又はお見積もり依頼)下さい。発注の場合、こちらから正式な注文受諾のご連絡をした時点で正式な受注とさせていただきます。原稿別送の場合(大抵の場合はそうですが)到着次第、原稿チェックに入らせていただきます。原稿に問題があったり、こちらからお聞きしたいことがあった場合、作業を一時ストップさせていただきますので、必ず連絡の付く連絡先をお知らせ下さい。原稿チェックから転写の作成まで短時間で進行しますので、原稿チェックに入った後のキャンセルはご容赦下さい。

商品の発送から受け取りまで

完成が近づきましたら、まずご連絡いたします。代引き以外の場合は代金をご送金願います。商品は一個箱に入れてカートンに梱包の上、トラック便にて出荷いたします。原則として、運送店の指定はできません。代引きの場合、ヤマトコレクト便になります。

納期について

通常、原稿到着から、3週間程度の納期をいただいております。たとえば途中で原稿に問題があることが判明したりした場合には、その解決に要する日数が余分にかかります。
反対に、納期を急がれる方は、可能な限り対応いたします。(これも別料金が発生する場合もありますが・・・)是非一度ご相談下さい。

オリジナルマグ製作は是非当社に!!

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